医療用ウィッグで知りたいことは、ピンポイントで聞く
どうせ高価な医療用ウィッグを買うなら、銀座や渋谷に行って、気晴らししながら有名サロンで購入したい~。そんなことを考える女性も多いはずです。
しかし、そもそもは、そうした考え方が失敗の多いウィッグ選びの代表的パターン。お出かけする主目的が“医療用ウィッグを買うため”にあるのなら、それを最初に行なうほうが無難です。
ウィッグ以外のことに気がいってしまったり、食事でもして満腹になってしまったりすると、「ウィッグ選びの際に集中力が途切れて、妥協しやすくなる」というような心理学者のアドバイスがあります。
もちろんどんな買い物の時でも同じですが、主目的は先に済ませてしまいましょう。
また、サロンでは決心をして入店したのに、「気後れしてしまって肝心なことを聞けなかった」、「納得できる十分な試着はしていなかった」、「安いものもすすめてくれたが、恥ずかしいのでワンランク上のウィッグにした」など、かなりの無理をしているというアンケート結果もあります。
医療用ウィッグという“自分にとって特別なもの”を買うときは、妥協してはいけません。そうならないように、聞くべきことはしっかり聞いて、少なくても1時間程度の滞留を予定し、3~4種類のウィッグは試着させてもらいましょう。
女性2人連れで、本人は試着とフィット度合いに集中
聞きたいことを聞いて納得のいく買い物をするのは、1人ではむずかしいもの。そこでおすすめなのは、「聞き役・質問役」を友達や家族にお願いして、女性2人組の体制でサロンに行くことです。
本人は、試着、フィッティング感、滑り止めや通気性などの機能的なところを確認することに集中しましょう。医療用ウィッグは、重要なポイントがほぼ決まっているので、事前にそのメモを渡しておき、横から質問してもらうという役割分担です。
そうすれば販売員のペースではなく、自分たちのペースでじっくり試着・確認でき、妥協のない買い物ができます。2人でお茶や食事をしても、目的を共有した楽しい時間にできます。
- 医療用ウィッグを買うことが主目的のお出かけでは、集中力の高い、いちばん最初に済ませてしまいましょう。
- お出かけには、友人や家族など身近な人に付き合ってもらって、2人体制でサロンに入店しましょう。
- 「聞く人(友人など)」と「試着・確認する人(本人)」の役割分担をお願いして、事前に質問のためのメモを用意しておきましょう。
- 聞くべきことは「見た目の良さ=とくにつむじ、髪のふんわり感」、「機能性・耐久性=ムレ防止対策、滑り止め対策、フィット性、衛生面、ケアのしやすさ」、「アフターサービス=購入後の直し、保証期間」、「価格=製品A、製品B、製品Cとの違いと価格差の理由」などです。試着はおすすめ品を含め、必ずグレード違いの3種類を行なってください。