自分を元気づけてくれる自然な出来栄えの医療用ウィッグ
みなさんは、「医療用ウィッグだからファッション性なんて二の次になっていても仕方ないと」か、「多少不自然なところがあっても仕方ない」と思っていませんか?しかしよく考えてみてください。
「病人だから」、「病気を治すのが先決だから」などと言っていたら、患者さんの気持ちって、いつまでたっても晴れませんよね?たとえ病気と闘っていても、女性らしく美しく、自分らしくいきいきと暮らしていたいと思っているのではないでしょうか。
逆にそうだからこそ、患者さんを元気づけるようなファッション性があって、ちょっとやそっとではウィッグと見破られないほどの精巧なつくりであるべきだと考えるのが医療用のウィッグだと思うのです。
アンベリールというところが販売しているウィッグは、機能性ばかりではなく、ウィッグとしての美しさや自然体であることの大事さをとことん追求した商品です。その理由は「ウィッグのつむじ部分のこだわり」にあります。
これまでの医療用がシリコン製の人工肌であるのに対して、「シルフィ」というウィッグは、スキンネットという仕組みで頭頂部をつくりあげているため、シリコンのようなポッテリとした厚みが出ずに、つむじの状態がごく自然な形で再現できているのです。鏡で確認しても一目瞭然ですが、装着後の頭頂部は、つむじがビックリするほど自然なんです。
ウィッグを被ったときに嫌なのは、人の視線がウィッグの上のほうに行って、「あ、コレってウィッグなのね」とバレているのではないかと思ってしまうこと。そうなるとすべてが気後れしてしまいます。「シルフィ」にはそうしたストレスがないのです。
地域との交流活動にも女性として気後れせずに参加
たとえば闘病中の患者さんが、久々に外出許可を取得したり一時帰宅したり、あるいは社会復帰前のリハビリに地域の人と交わろうとしたときなど、「これで大丈夫!」という安心感や解放感は絶対に必要だと私は考えています。
「シルフィ」のウィッグは、つむじ部分の自然な状態(仕組みや素材)が、機能性にも直結していることが素晴らしいと思うのです。シリコンの人工肌は、素材そのものが塗装に使われるもので、柔らかさや柔軟性には富んでいますが、「通気性という意味ではゼロに近い素材」です。外気にさらされても経年変化しない強固な被膜をつくりだすため、雨や雪、埃にも耐えられます。
屋根・外壁の塗装に常用されているのがシリコンです。しかしこんな素材をウィッグの基礎である人工肌に使ってしまったら、蒸れて臭くなって、衛生的にもマイナスであることはハッキリしています。
しかもシリコンが使われているウィッグは重たいんです。「これを長い時間装着していたら、きっと疲れるだろうな」と心配になります。余計なところに患者さんの負荷がかかって、せっかくの前向きな行動にブレーキがかかってしまうようなことはないでしょうか。
自然な美しさが機能に直結しているというのは、そうした面です。スキンネットの構造はウィッグの裏皮、患者さんの皮膚に接する部分にも使われているので、ウィッグ全体がとても軽くてフワっとした感じ。そのうえズレにくく、蒸れにくという三拍子が揃っています。それで通気性も良いので、他のウィッグにくらべて格段に衛生的です。ズレにくくフィット感がいいですから、ストレッチなどの運動に参加しても大丈夫。
女性のこだわりを理解し患者さんの背中を後押しするような、元気づけてくれるウィッグです。