自分らしく女性らしく。ある勇気との出会いとウィッグ
『ガンにでもならなければ、自分の女性としての美しさと向き合うことはなかった。気づくこともなかった~』。このフレーズは、乳がんになったある女性作家(エッセイスト)が、闘病と治療の様子を赤裸々につづった文章の一節に書かれてあったものです。
私はこの一節と出会って以来、気持ちの持ち方を180度転換させて、いつまでも自分らしく、女性らしくあることに自分のこれからを集中させていこうと決意することができました。
その作家Mは、日本からニューヨークに移住して、病気と闘う気丈なニューヨーカーの様子を取材する中で、そのような心境になったと語っています。
それを読んでから私もこれまでのライフスタイルを細かく見直し、1つ1つ、自分らしく大事に丁寧に前向きに暮らすための項目をリストアップし、生活環境を変え、必要なものはすべて買い揃えました。
そんな中で出会ったのがアンベリールのシルフィという医療用ウィッグでした。他社のウィッグにくらべて非常に軽く、全体がネット構造で支えられているのでフィット感があり、通気性が良いというのが際立ったところです。
“たかが医療用ウィッグ”が、日々を変えてくれた喜び
みなさんの中には「たかが医療用ウィッグ、なんでも同じ」と考えてしまう人もいるでしょうが、たとえ闘病中でも“自分らしく前向きに生きていこう”と考えたときには、「頭と体と心と日常」は、自分の頭髪が一体であったように、無意識でいられるほど一体的でなければ、行動的になれないものです。
間に合わせや隠すもの、外出時の一時的なウィッグというような考え方で妥協して選んだものでは、被ることが足手まといになって自分を前にはすすめてくれません。
私のウィッグについての考え方
- 自分の体の一部である医療用ウィッグには、体と心と行動を一体にさせてくれる優秀さが必要。
- 妥協して選んだら、違和感がつねに体の天辺(頭)にあって、行動を制限されてしまう。そんな自分ではなかったのにと嫌気がさしてしまう。
- 自分らしくあることは、これまでと変わらない活動力をもって人や地域や仕事に接することができるということ。それを邪魔しないウィッグが必要。
- さらに言えば、「美しさ」や「きらきら感」は、女性の特権のようなもの。それを引き出して際立たせるウィッグが最良。
「そんな考え方は贅沢」などと思わないでください。治療の一環である医療用ウィッグには、少なくてもこの程度の要求はしてもいいはず。医療用と名乗っているのですから当然です。
また人間はいずれ最期を迎えます。闘病を乗り越えて自分らしくキラキラと生きることは贅沢なのでしょうか。
私はウィッグ選びだけではなく、生活環境、車の買い替え、機能性の高い服の買い替えもすすめています。その過程で自分が新しくなっていけるのは楽しいものです。