この医療用ウィッグで、職場やご近所にバレたら!
ウィッグを使っている女性の中でもっとも多い心配や不安というのは、「ウィッグを使っているのが周囲にバレてしまうのではないか」という1点です。ウィッグを着けたことのない人にはわからないかもしれませんが、他人から感じる視線とその不安からだけで、精神的なストレスはかなり高まるものです。
しかもそれはウィッグを着けているあいだじゅう、ずっと自分の心を支配しています。「それくらい、どうということないわよ。カミングアウトしちゃえばスッキリするんじゃないの」と、周囲の人は簡単に言いますが、そんな割り切りができるくらいなら最初からウィッグなんて着用しません。
それが抗がん剤治療の影響からくる脱毛となれば、よりいっそう“話は別格”になってきます。ウィッグを被っていることをカミングアウトすることは、自分がガンであることを告白するのと同じ。勤務先への影響は計り知れず、担当部署からの配置転換さえ考えられます。
隣近所にいたっては、冷ややかになったり、普通に接してくれる人でも抗がん剤治療のことやガンのこと、そして医療用ウィッグのことなどで質問攻めにあったり〜。そうなることは明白です。
もう気にしなくていい、女性の自然な、つむじとズレ防止
実は以前に医療用ウィッグの着用をめぐってすごくふさぎ込んでいたご近所さんがいて、ずいぶん心労をため込んでいたのを知っています。あのようにはなりたくない!だからこそ、とくに医療用ウィッグについてのこだわり、注文は細かく神経質にならざるを得ないのです。
ウィッグは医療用であれ普通のファッション用であれ、どうしてもっと自然な製品をつくれないのでしょか。私はいまアンベリールの「シルフィ」というブランド名のウィッグを被っています。いろいろ他社の製品を経験した結果、落ち着いたのがこのシルフィという製品でした。
被っていて他人の目線を気にしなくて済むのが最大の理由で、このシルフィは、つむじの形がすごく自然に出来上がっています。つむじの頭皮の形や見え方がちゃんと“ほどほどに見える”ようになっていて、アレ?と思う違和感がありません。
それとウィッグの人工毛がすごく自分の髪質にマッチしていること、すべり止めの役割を兼ねるネットが他社の医療用より幅広でゆったりしているため、ストレッチや散策など、ちょっとくらい身体を動かしてもズレないのです。
「つむじ」、「髪質」、「幅広ネット」、この3つの点の相乗効果で、目線が気にならなくなったと自分で分析しています。もちろん「もっとこうして欲しいポイント」はありますが、自分の経験を踏まえた採点評価では断トツのトップ!ストレスの多い日常で、余分なストレスがかからないのが最高です。