医療用ウィッグ?女性の髪は“身体の一部”ではない

女性用医療用ウィッグの最新事情!

女性用医療用ウィッグの選び方のポイント!

女性でもバンダナや毛糸の帽子があれば十分?

働く女性が一般的になった世の中で、まだこんな考え方をする人がいるのだという嫌な体験があって、私は通院するクリニックを、女医さんのいる心療内科に替えました。私は40才になりましたが、23才でコンピュータ関連の会社に入社して以来、ずっとその会社でプログラマーの仕事に携わり、それなりにキャリアを積んで売上に貢献もしてきました。しかし業績が伸びるほど会社が大きくなり仕事量も増え、成果主義やノルマの導入でいつの間にかストレスを溜めていました。

そうこうしているうちに、ある時期から脱毛が激しくなり、わけもわからず心療内科を受診すると、そこの男性医師は、「女性特有の“びまん性脱毛症”でしょう」という診断を下したうえで、「おそらくストレスが原因だと思われるので、軽めの抗うつ剤を処方しておきます」ということになりました。そこまでは良かったのですが、医師に髪のことを聞くと、「髪はストレスの解消とともに元に戻ります。時期はわかりませんが、それまでバンダナとか毛糸の帽子を活用すれば大丈夫ですよ。髪はカラダの一部でしかありませんから、それよりは心身の回復を優先させましょう。あなた、まだ美しいのですから十分大丈夫です」と、意味不明な励まし方をされてしまいました。

医療用ウィッグのこと。とても親身だった女性の担当者

男の人って、まるで理解していないのですね。女性の髪はカラダの一部で、それ以外のところでカバーできるじゃないか、それでいいじゃないか、私にはその医師の言葉がそんなふうに聞こえたのです。

それで思い余って友人に相談したら、「女医さんのクリニックに替えなさいよ。男性の医師に女心なんてわからないんだから(笑い)。それとバンダナじゃなければ、医療用ウィッグという手もあるわよ」と教えてくれ、私は早速その日の晩に、ネット検索でその医療用のウィッグというのを探し出しました。

会社もいろいろあって驚きましたが、各社とも値段がマチマチで、医療用とそうでない一般のウィッグとどう違うのか、ネットでは深いところまで読み取ることができませんでした。それで翌日、アンベリールという名前のところに電話をかけ、いろいろ私なりの疑問をぶつけてみました。

電話で応対してくれた女性の方がとても丁寧な方で、同性だからということ以上に、脱毛で悩む私の気持ちを理解してくれたのが最高にうれしかったです。担当の方の知り合いにも脱毛で悩む友人や知人が複数いて、それがきっかけでいまの会社に入社したそうです。

本来なら事務的な説明で終わっていいはずなのに、まるで私の気持ちを解きほぐすようにゆっくり付き合ってくれ、目頭が熱くなりました。質問にも明快な答えがもらえたし、私はまるで人生の悩みの相談を終えた人間のようにスッキリした気持ちでした。それでこの会社のウィッグを即断で送ってもらうようにお願いし、試着やアレンジを終えて現在に至っています。

モノ売りの通販の会社に、あんなにやさしい心の担当者がいる一方で、医者なのに患者の気持ちを理解できない人もいるなんて、とても不思議な思いをしました。女性の髪は一部ではありません。髪は女性であることや自分の美しさ・自信をあらわすものであり、自分の全体なのです。世の男性のみなさんは、もう少し理解してください。