多忙な女性は、更年期にそのツケが回ってくるって?
「この10年で、薄毛で悩む女性の数が目立って増えてきた」というヘア関連メーカーのデータがあります。理由は生活習慣・食習慣の変化と更年期障害。働く女性の数が増えたことは事実だけれど、それ以上に重要なことが。
そのメーカーでは、「執行役員など、会社の重責を担って活躍する女性の数が増え、ストレスを抱えたまま更年期に突入する女性の数が急増したことが、薄毛の背景にあるのではないか」との分析を行なってきました。
更年期障害とは、閉経後に女性ホルモンの分泌バランスが崩れて、冷え性や肩こり、めまいなど、さまざまな障害を引き起こす病気。これまで薄毛は、単なる遺伝や生活習慣からくるものとみられてきましたが、そうではないようです。
みなさんは「睡眠負債」という現象をご存じでしょうか。それと同じように、若い頃に習慣化した生活スタイルのツケが、更年期を引き金にドッとあらわれてくるというのです。通常、更年期障害で薄毛にまで至る女性の比率はごくわずか。
それが徐々に比率をあげ、前年度比でいうと2%台の増加にまで至っているというのです。しかも薄毛というだけでは片付けられないほどの脱毛症状を一気に起こすため、なかには会社に出社できず、引きこもり・うつ病発症に至るケースも。
男性がストレスで薄毛を急加速させてしまうのと同じ日常にあって、女性はその状態が更年期で爆発的にやってくるというのですから、人ごとではありません。そうなると、「薄毛を隠すためのウィッグではなく、医療用ウィッグが必須」という女性からの意見がネット上に寄せられるのも納得です。
まず医療用ウィッグを選ぶ。同時に食生活の改善も!
医療用ウィッグといっても、特別に医師や医療機関が関与してつくられたウィッグではなく、着用者の運動機能・リハビリ機能を高めるために、滑り止め、通気性の向上によるムレの防止、フィット感・着脱の簡易性の向上など、いわゆる闘病中の患者が社会復帰しやすいようにサポート機能が高められたウィッグ。
普通のウィッグにくらべて軽くてピッタリ感があって使いやすいと理解すれば良いでしょう。ですから、先のお話のように、更年期で薄毛になってしまった女性が、より活動しやすい日常のために医療用ウィッグを選択することには、大いに賛成できます。むしろそれを推奨したいくらいです。
さて、そうは言っても医療用ウィッグが抜けた髪の毛を生やしてくれるワケではないので、薄毛傾向にストップをかける根本的な対策こそ最重要課題。以下に、チェック項目をあげておきますので、自己診断してみてください。
忙しい女性だからこそ、いますぐ改善させたいポイント
- 毎日の睡眠時間が5時間を下回っている、
- 忙しいので、ジャンクフード、ファストフードで済ませてしまう。
- 野菜や肉、魚など好き嫌いが多い。偏食気味だと思う。
- 喫煙している。タバコは、1日20本程度は吸う。
- アルコール類は、毎日たくさん飲む(ビール中瓶1本以上)、日本酒(2合以上)。
- 気になるので白髪に気がついたら抜くようにしている。
- 髪の毛は昔から長く伸ばしている。
- 美容室に行く。パーマやカラーリングをその都度行なってもらう。
- シャンプーはたっぷり使うがリンスは使わない。
会社の帰りがけに居酒屋に寄って、脂っこいものとビール?そんな“オヤジ呑み・オヤジ食い”は厳禁です。喫煙は血管を痛め、冷え性や心筋梗塞の元凶に。白髪抜きやカラーリングは頭皮を傷めるのでほどほどにしましょう。髪は清潔を保ちやすいショートかミディアムショート系がおすすめです。