日常の楽しさを増幅させてくれる女性のウィッグ活用法
医療用だからといってただの機能にばかり目が行ってしまうのはつまらない。これで我慢するしかないと妥協するのもイヤ。正直な話、私はずっとそんなふうに考えていました。
最初はアンベリール社のシルフィで3万円弱という値段の医療用ウィッグに魅力を感じて使っていましたが、現在ではそれを卒業してレンタルに切り替えました。同じシルフィという製品をレンタルしてくれるプランがあることを知ったからです。
実感したレンタルのメリット
- 1日150円だけ支払えばいい。
- 季節や自分の気持ちで、新しい別の製品(髪形)に取り替えられる。
- 新しいデザインのウィッグで、そのつど手持ちの服を活かせる。
- ウィッグを洗うなど、メンテナンスやケアの手間が不要。
- 闘病生活を卒業したら返せばいい。無駄にならない。
- 計算したら、「1年間使うと、2ヶ月分がタダ」など買うよりもおトクな面が多い。
- 所有しないので気分がとても楽。
なぜレンタルに切り替えたかというと、私の場合、ただウィッグを着けているだけでは、「闘病のために被っている」という意識から抜けきれなくなって、被る度に気持ちが落ち込んでしまうからです。そんなとき、ホームページで発見したのは、「気分によって髪形を変えたい人にもおすすめ」という文言でした。
購入しても高価な値段ではないのですが、レンタルなら最初に一定額の14,800円を支払えばあとは1日当たり150円で、利用した日数ぶんだけ払えばいい、つまりヘアスタイルに飽きたら、新しいモデルのウィッグに取り替えてもらって楽しむことができるのです。
それに気がついてからは、ウィッグを脱毛隠しとして無理やり使うのではなく、お出かけ用にそのシーズンの服に合わせてコーディネートし、昔から趣味にしていた銀座のぶらり旅にも出かけられるようになりました。
医療用ウィッグを超えた新しいウィッグの存在に期待!
私の闘病生活は長年にわたるので、「脱毛と医療用ウィッグの利用者」としては、プロの領域に達したと自負しています。
他社の医療用ウィッグもかなり使いましたので、シルフィの機能性は、その中でもトップクラスであることは分かっています。たとえばとても軽くてムレない、シリコンを基材に使用していないので折れても畳んでも大丈夫、幅の広いネットを使っているのでズレにくい、散歩やストレッチ、リハビリに便利など。しかし私は、このような機能にばかり重点が置かれるのではなく、もっと女性としてのファッション性を重視した楽しめるウィッグを誕生させて欲しいと思っています。
シルフィは私の中では「超機能性のあるウィッグ」に君臨していますが、まだまだ女性の心を捉えて離さないような製品づくりは可能だと思っています。たまたまレンタルでその楽しみ方を知りましたが、レンタルでなくても着けているだけでワクワクするような、患者の気持ちを患者でなくしてしまうような魔法のウィッグができたらいいなと思っています。
一生懸命な技術や開発の姿勢が伝わってくる会社だけに、余計なお願いをしてみたくなりました。