女性ならではの“細やかな意識”を採算度外視で追究
「女性は細かくてうるさい」という声を良く耳にしますが、世の中の半分は女性であり、生活消費の3分の2は主婦がサイフの紐を握りリードしています。
そうであるなら、商品開発にはもっと女性の声が反映されても良いはずですが、そうならないのはなぜでしょうか。
企業の従業員の割合は世の中の実状とは違って、従業員では3割平均、役員の数では2割に届かない状態、執行役員になると、いまだに“男だらけの会社”が多いという現状があります。
女性目線が生かされないのは、こんなところにもあるのではないでしょうか。
ところが私がお世話になっている医療用ウィッグは、そうした現状とは少し違って、明らかに女性の意見が多く取り入れられているなという商品があります。
通気性の良いネット構造だったり、重たくて通気性を妨げるウレタンやシリコンの廃止だったり~。人から見られたくないつむじ部分の自然感を、総手植えで可能にしているのも驚きです。
女性でなければ気づかない商品に対する不満の解消策が、需要の少ない医療用ウィッグにはたくさん詰まっています。手作業で、高度な熟練技が求められるこうしたウィッグ製作は、会社の利益を押し下げていく要因。
それでも継続させていく会社のポリシーにはアッパレです。
医療用ウィッグはオリジナルのチェックシートで確認
ところで、そこまで頑張るのなら、女性目線を満足させるウィッグの、「チェックシート&アンケート」の実施というのはいかがでしょう。コレは私からの提案です。
私が使っているアンベリールのシルフィというウィッグは、とてもすぐれているのに、1つ1つの細かな作り込みが気づかれずにスルーされているのではないかと考えています。
私が言うチェックシートとは、ウィッグの箱の中にそのシートを入れておき、商品のポイントの1つ1つを改めて確認してもらうためのシートです。私は、商品が届いてスグに試着し、その着け心地の良さで即断即決してしまったため、細かな作り込みに気づきませんでした。
せっかく心血を注いだ商品なのに、認知されずにイメージだけで評価されるのは勿体ないです。
- 11.5センチ幅の「幅広ネット」の状態はいかがでしたか?
- スキンネットのズレ防止、ワンタッチピンの具合はどうでしたか?
- サイズ調整「アジャスター」は正しく機能しましたか?
- 汗や蒸れを蒸散させるスキンネットの実感はいかがでしたか?
- つむじのリアリティ、分け目のナチュラル感は気に入りましたか?
- 髪の手触りや質感には満足いただけましたか?
- 帽子感覚の簡単1分装着設計の便利さは実感いただけましたか?
上記は一例にすぎないチェックポイントですが、こうした質問やアンケートを利用者にお願いすることで、シルフィの良さはより確実に認識されると思います。