医療用ウィッグを使うことになる日は突然やってきます。
ストレスによる脱毛、薬の副作用による脱毛など・・・。
そんな時は精神的にも金銭的にも不安を抱えているので、病院で勧められるままササッと決めてしまいがちですよね。
そんな切羽詰まった状況でも絶対に抑えておきたいポイントを、2つお伝えします。
大前提!医療用ウィッグに軽さと通気性は必須
医療用ウィッグは、基本的に寝ている時以外はつけているものと考えて選びましょう。その時にポイントになってくるのが軽さと通気性の良さ。
一日中つけていると、少しの重さの違いでも快適さが違うことに驚きます。
また、暑い時期でなくとも熱が篭りやすい頭部なので、通気性が良いネットを選ぶことも大切。
機械製のベースネットは、作るのにどうしても固めの素材を使う必要があります。固い素材は伸縮性が悪く、厚みもあるのでムレやすいのが難点です。
一日快適に過ごすには、柔らかくフィットして通気性が良いネットを選ぶことがベスト。
しかし自然で快適なウィッグは手作業でしか作れないものが多く、割高なのが難点です。
それでも妥協せず軽さと通気性にこだわって欲しい理由があります。
病気で身体が辛い時に、違和感のあるウィッグを一日着けておくのは想像以上に大変なことです。身に付けるものの中で最優先して、良いものを選ぶことをお勧めします。
髪質と自然な分け目が満足度を左右
医療用ウィッグは、自分の髪と違って栄養をいつでも届けることができません。だから長く使っているとどうしても劣化してきてしまいます。
そのため高品質な毛を使っているウィッグを選ぶのはもちろん、業者のメンテナンスが充実しているかも重要なポイントです。
定期メンテナンスをすることにより、さらさらツヤツヤな髪質を保ちブラシも通りやすくなり、いつでも清潔感のある印象に。また、ウィッグがバレてしまうポイントととして選ぶ時に見て欲しい具体的な場所が2つあります。
それは「分け目」と「もみあげ」です。
装着した時にもみあげの部分が何も無い状態になっていると、とても不自然に見えてしまいます。その辺りも自然に見えるように工夫されているウィッグもありますので、必ず試着をして自然に見えるかを家族や友人に確認してもらうと良いでしょう。
分け目は植え込んだ毛の根元が見えやすい部分。
不自然に毛が密集していたり、根元の埋め込み部分が雑な仕上がりなウィッグは避けましょう。
ここでもう一度ウィッグをつける目的を思い出してみてください。
病気や薬の副作用によって脱毛し、思うようなおしゃれができない問題を解決するためですよね?
ウィッグをつけたことによって疲れやすい、気になってしまう、帽子が必須などとなってしまっては本末転倒です。
ウィッグ単体で着用しても地毛に見えるような自然さを、何より追求することが大切です。